
集団面接と個人面接の違いがよくわかりません。
対策は一緒でいいのでしょうか?
どのような点に気を付けたらいいのでしょうか?

集団面接と個人面接では
企業が評価しているポイントが違います。
その違いを理解して対策を考えましょう。
就活の面接には「集団面接」と「個人面接」の2種類がありますが、それぞれの違いや対策をしっかり理解していますか?
この記事では、大学キャリアセンターで15年勤務し、年間1000人以上の学生の個人面接・集団面接を実施してきたキャリアカウンセラーが、効果的な対策を解説します。
「集団面接はどんな雰囲気?」「個人面接とどう対策を変えればいい?」と不安に感じる方も多いでしょう。面接の形式によって評価されるポイントが異なるため、適切な準備をすることが重要です。
本記事では、集団面接と個人面接の違い、特徴、対策、成功のコツをわかりやすく解説します。面接を突破するためのポイントを押さえて、自信を持って選考に挑みましょう!
集団面接とは?
就活の面接にはいくつかの形式がありますが、その中でも「集団面接」は一次選考などで多く実施される面接形式の一つです。
集団面接の特徴
集団面接では、複数の学生が同時に面接を受けるのが特徴です。以下のような形式で進められることが一般的です。
- 面接官の人数:1人または複数人
- 学生の人数:3~6人程度(当日の状況によって変わることもある)
- 面接時間:30分~60分程度が一般的
- 質問の特徴:一問一答形式が多く、個別の深掘りは少ない
- 実施されるタイミング:主に一次面接で行われることが多い
- 質問の形式:すべての学生に対して同じ質問がされることが多い
集団面接では、個々の回答時間が限られるため、短い時間で的確に自分の考えを伝えるスキルが求められます。他の学生の回答と被ることもあるため、自分らしさを意識しながら簡潔に伝えることがポイントとなります。
企業が集団面接をするメリット
企業が集団面接を取り入れる理由には、いくつかのメリットがあります。
- 短時間で複数の学生を評価できる
企業側は、多くの応募者を効率的に選考する必要があります。集団面接では、複数の学生を同時に面接することで、短時間でより多くの候補者を確認できます。 - 第一印象を見極めたい
面接では、話し方や表情、姿勢などの第一印象が重要視されることがあります。集団面接では、複数の学生を比較しながら、社会人としての基本的なマナーやコミュニケーション能力を評価することができます。 - 多くの応募者がいる場合、ふるいにかけるため
応募者が多い場合、企業は効率的に選考を進める必要があります。落とすため「足切り」に実施することが多いです。
このように、集団面接は企業にとって「短時間で多くの学生を比較・評価できる」というメリットがあるため、多くの企業で一次選考として取り入れられています。
企業が何を見ている点
企業が選考で注目するポイントも異なります。ここでは、面接官がどのような視点で評価しているのかを解説します。
基本的なマナーと身だしなみ
集団面接では、第一印象が重要になります。
- 姿勢や表情:背筋を伸ばし、明るくハキハキとした態度を意識する
- 挨拶やお辞儀:入室・退室時のマナーをしっかり守る
- 身だしなみ:清潔感のある服装、髪型、メイクを意識する
他の学生と並ぶことで、比較されやすくなります。
簡潔な回答
集団面接では、一人あたりの発言時間が限られています。ダラダラと話すのではなく、結論を先に述べ、要点をまとめて話す力が求められます。
- 「結論→理由→具体例」の順で話す
- 1質問に対して、1分程度が目安
面接官は、学生の話し方から「論理的に考え、的確に伝えられるか」をチェックしています。簡潔でわかりやすい回答を意識しましょう。
差がつくポイント
集団面接では、多くの学生が似たような回答をするため、どのように差別化するかがポイントになります。
🔹準備をきちんとしているか
面接官は、「今日この面接のためにどれくらい準備をしたのか?」を見ています。それは面接でスラスラと答えられるかではありません。自己分析・企業分析がしっかりできており、自分の言葉で話す準備をしてきたかどうかです。
面接日までに自分のできる準備は必ずしていきましょう。
- よく聞かれる質問への回答を準備する
→ 自己紹介、志望動機、長所・短所、学生時代に力を入れたこと などは、事前に回答を考えておく。 - 結論を先に述べ、簡潔に話す練習をする
→ 1分以内でまとめられるよう、要点を意識して練習する。 - 企業研究をしておく
→ 採用のホームページだけでなく、会社全体のホームページも確認しておく - 発言に自分らしさがあるか
→ 自分の言葉で、自分の経験や考えを交えて話すことで、印象に残りやすくなります。
しっかり準備ができている学生は、自信を持って発言できるため、面接官の印象にも残りやすくなります。事前にできる限りの準備をして、落ち着いて臨みましょう!
まず初めに読んでほしい。自己分析の基本
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集団面接で不安に思うこと6つと対処法
集団面接では、他の学生と一緒に選考を受けるため、個人面接とは違った不安を感じることがあります。ここでは、よくある不安とその対処法を解説します。
他の学生と比較されるのが不安
✅ 対処法:自分らしさを大切にする
集団面接では、他の学生のエピソードが立派に聞こえたり、自分より優れているように感じたりすることがあります。
しかし、人は自分が経験していないことほどすごく感じやすいものです。どのエピソードが評価されるかを決めるのは面接官です。他の学生と比べて落ち込んでしまうと、自信のない受け答えになり、本来の良さが伝わりにくくなってしまいます。大切なのは 「自分の強みや経験を活かした回答ができているか」 という点です。周りを気にしすぎず、自分らしい回答を心がけましょう。
話す長さが分からない
✅ 対処法:1分で簡潔に、結論から話す
集団面接では、時間が限られているため、
一人ひとりが長く話しすぎると全員が発言できなくなることもあります。
「結論 → 理由 → 補足」の流れで簡潔に話すよう意識しましょう。
目安としては1分程度 にまとめると、他の学生にも時間が回り、スムーズな進行につながります。
他の学生と「経験」が被ったらどうする?
✅ 対処法:自分の視点や学びを強調する
集団面接では、他の学生と似た経験(例えば「アルバイトでリーダーを経験した」「ゼミでプレゼンをした」など)が被ることはよくあります。
しかし、大切なのは「その経験を通じて何を学び、どう成長したか」です。
例えば、同じアルバイト経験でも
「お客様との接し方を工夫した」人と
「後輩指導に力を入れた」人では、
アピールポイントが異なります。
他の学生の話を聞いた上で、
自分だけの視点や学びを付け加えて話せば、経験が被ることにはなりません。
他の学生と「意見」が被ったらどうする?
✅ 対処法:「同じ意見」+「自分の視点やエピソードを加える」
自分の番が来る前に、他の学生が自分と同じ回答をしてしまうことはよくあります。その場合、
- 「私も〇〇さんと同じ意見ですが、特に○○の部分が大切だと考えています。」
- 「私も似た経験がありますが、私は〇〇の視点から取り組みました。」
といったように、 共感を示しながら、自分なりの視点や具体例を加える と、独自性を出せます。
他の人が回答している時
✅ 対処法:リアクションを意識する
集団面接では、発言する時間が限られることがあります。
しかし、発言以外の態度も評価の対象です。他の学生の話を聞いているときに、
うなずいたり、表情を変えたり、自然なリアクションで「関心を持っている」ことを伝えましょう。
挙手制で回答を求められた時
✅ 一番に答えるのは勇気がいるが、思い切ってチャレンジする
集団面接の中には、面接官が質問を投げかけ、回答の順番は面接官が指名する場合が多いのです
しかし、回答を希望する学生が挙手して答える形式があります。これは「挙手制」と呼ばれ、面接官が特定の順番ではなく、自ら発言の意志を示した学生に回答を求める方式です。
「自己紹介」「学生時代頑張ったこと」や
「あなたを漢字、1文字に例えると何ですか?」などの少し考えを要するものまでさまざま。
素早く考え、適切に発言する力が求められます。
- 積極性や主体性を見極めるため
挙手制では、指示待ちではなく「自ら発言しようとする姿勢」が重要になります。企業は「主体的に動けるか」「自信を持って発言できるか」を見ています。 - 柔軟な対応力をチェックするため
面接では考える時間が短く、即座に答える場面が多くなります。企業は、限られた時間の中で論理的に整理し、自分の意見をしっかり伝えられるかを見極めたいと考えています。
挙手制の質問では、「最初に手を挙げるのが怖い」と感じる人も多いでしょう。しかし、面接官は「積極性」や「判断力」も見ています。勇気を出して一番に答えることで、自信や主体性をアピールできます。
ただし、焦って準備不足のまま話し始めると、支離滅裂になってしまうことも。短時間で自分の考えを整理しましょう。
「一番に答えられなかった…」と落ち込む必要はありません。面接では、必ずしも「最初に発言した人=評価が高い」というわけではなく、内容の質や伝え方も重要視されます。焦らずに、しっかりと自分の意見をまとめて話しましょう。
模擬面接をするタイミングは?
「学生時代頑張ったこと」のエピソードがない
自分の特徴や長所がわからない。見つからない。
個人面接とは?
個人面接は、学生1人に対して面接官が1人または複数人で行う形式の面接です。
集団面接と異なり、1対1の会話のような形で進められるため、より深く自分の考えや経験を伝えることが求められます。一次面接以降の選考で実施される場合が多いです。
個人面接の特徴
- 面接官は1人または複数人
→ 採用担当者だけでなく、現場の社員や役員が面接官を務めることもある。 - 学生は1人で面接を受ける
→ 他の応募者と比較されることはなく、自分の考えや経験をしっかりアピールできる。 - 学生ごとに質問の内容が異なる
→ その場でのやりとりを通じて個別に質問されるため、履歴書やエントリーシートの記載以外の事も質問される。事前準備だけでなく、柔軟な対応力も必要。 - 面接での会話・コミュニケーション力が評価される
→ 面接は一方的な発表の場でなく、会話です。コミュニケーションが必要です。
個人面接でよく聞かれる質問
- 過去の経験に関する質問
- 例:「学生時代に力を入れたことは?(ガクチカ)」
- 例:「あなたの強みと、それが活かされた経験を教えてください。(自己PR)」
- 価値観を問う質問
- 例:「あなたにとって仕事とは?」
- 例:「理想の働き方について教えてください。」
- 志望動機・キャリアプランに関する質問
- 例:「なぜこの業界・企業を志望するのですか?」
- 例:「入社後、どのように成長していきたいですか?」
個人面接では、表面的な回答ではなく「なぜそう考えるのか?」を問われることが多いため、自分の経験や価値観をしっかり整理し、深掘りされた質問にも対応できるよう準備しておきましょう。
個人面接で不安に思うこと「3つ」と対処法
個人面接では、面接官と1対1でじっくり話す分、深掘りされた質問や想定外の質問があります。多くの学生が不安に感じるポイントと、その対処法を解説します。
深掘りされた質問に対する回答が不安
✅ 対処法:経験したことを「背景・行動・結果」を整理する
面接官は、表面的な回答だけでなく「なぜそう思ったのか?」「どう行動したのか?」と深掘りしてきます。
- 結論(質問に対して、一番伝えたいことを一言で答える)
- 状況の説明(自分の立場や、どんな状況だったのかを説明する)
- どう思ったのか?(なぜそれをしようと思ったのか?)
- 自分の行動(どんな工夫をしたか)
- 結果(どうなったか)
以上の順で整理しておくと、スムーズに答えられます。
話す長さが適切か不安
✅ 対処法:簡潔に話し、聞かれたら補足する
はじめの質問(「学生時代頑張ってきたこと」「志望動機」などの大きな質問については、
基本的には、1分程度で話しましょう。
その質問の後は、会話のように面接が進んでいきます。面接官と会話するように進めていきましょう。
なので、一つの質問に完璧に伝えようとせず、補足を求められたら追加で話すようにすると、簡潔で分かりやすい受け答えができます。
答えが見つからないときは
✅ 対処法:「素直に考えを伝える」「分からない場合は正直に言う」
面接では、「こんな質問、想定していなかった…!」ということもあります。予期せぬ質問が来たときに、すぐに答えられないと焦るかもしれませんが、数秒考えてから話し始めても問題ありません。面接官は待ってくれます。
【ご自身の経験】を問われる質問(例えば、最近一番感謝した経験は?など)は、
「わかりません」「ありません」ではなく、
「少し考えさせていただいてもよろしいでしょうか?」と伝え、整理してから答えることで、冷静で論理的な回答ができます。焦って、意味の分からないことを伝えるより、時間を取ってしっかり答える方が大切です。
【知識】を問われる質問(日経平均や、当社の社長の名前は?など)については、知らないことは考えても答えが出るわけでないので、「勉強不足で申し訳ありません。わかりません」と、誠実な姿勢を見せることが大切です。知ったかぶりをすることはお勧めしません。
集団面接と個人面接の違い
それぞれの面接について、表にまとめてみました。
ポイント | 集団面接 | 個人面接 |
面接官の人数 | 1人または複数人 | 1人または複数人 |
学生の人数 | 3~6人程度 | 1人 |
時間 | 一人あたりの時間が短い(10分程度) | 一人あたりの時間が長い(30分~1時間程度) |
質問の特徴 | 全候補者に共通の質問が多い。 一問一答が多く、深掘りが少ない | 履歴書やES以外にも質問され、深堀した質問も多い |
質問の形式 | すべての学生に同じ質問がされる | 学生ごとに質問が異なる |
評価ポイント | 第一印象・基本的なマナー | 思考力・表現力・コミュニケーション能力 |
対策のポイント | 簡潔に話す・他の学生の発言にも注意 | 深掘りされることを想定し準備する |
この表をもとに、自分が受ける面接形式に応じた対策をしっかり行いましょう!
面接の対策
集団面接と個人面接にはそれぞれ特徴があります。またご自身にも得意なことや不得意なことがあります。自分ができないと思うことを、ひとつずつ確認していきましょう。
まずは動画などで調べてみるのもいいでしょう。しかし、面接の本番までには必ず実践しておくことが必要です。
頭で理解していても、実際に話すとなるとうまくいかないことも多いです。キャリアセンターや就活イベントの模擬面接を活用し、実際の面接に近い環境で練習しておきましょう。
模擬面接や練習の後には、第三者からフィードバックをもらうことが大切です。指摘されたポイントをもとに回答をブラッシュアップし、本番で自信を持って話せるようにしましょう。
白紙の履歴書・ESでも作成をお手伝いします どう書けばいいのかわからない方でもご心配なく。一緒に考えますまとめ:集団面接・個人面接の対策を万全にしよう!
集団面接と個人面接、それぞれの特徴や求められるポイントを押さえることで、適切な対策ができます。
✅ 集団面接 では、短時間で的確に答える力や、他の学生との違いを意識したアピールが重要。簡潔で分かりやすい回答を準備し、自分らしさを伝えましょう。
✅ 個人面接 では、深掘り質問に対応できるように、自分の経験や価値観を整理し、論理的に伝える練習が必要です。
どちらの面接でも大切なのは、「準備」と「自信」。事前に対策をしっかり行い、落ち着いて臨むことで、あなたの魅力がしっかり伝わるはずです!
自分らしく、納得のいく面接ができるように頑張りましょう!