
面接で「自己紹介をお願いします」って言われて…うまく話せなかったけど、何を話せばいいの??

「自己紹介」は例えるなら「本や雑誌のもくじ」
はじめましての人に「私ってこんな人間です」伝わる内容ならOKです。
面接で最初に求められる「自己紹介」。
この数分間で、あなたの人となりや可能性を伝える重要な機会です。
緊張するのは当然ですが、適切な準備と戦略で、自分の魅力を最大限に伝えることができます。
このブログでは、元採用面接官で、年間1000人近くの学生相談に携わってきた新卒専門キャリアカウンセラーの視点から、
印象に残る自己紹介の秘訣をお伝えします。
単なる経歴の羅列ではなく、あなたの個性と熱意を輝かせる自己紹介の作り方を、具体的にご説明します。面接官の心をつかむ、自信をもって自己紹介ができるように準備していきましょう。
自己紹介とは
自己紹介は、初対面の面接官に「私はこういう人間です」と簡潔に説明する機会です。
本に例えるなら、自己紹介は「目次」のようなものです。
読者(この場合は面接官)に「この本(あなた自身)にはこんな内容が書かれています」と全体像を示すのが目的です。
ここで注意したいのは、自己紹介と自己PRを混同しないことです。
いきなり「私の長所は…」と話し始めるのは、自己紹介としては少し違和感があります。
自己紹介では、
あなたの経歴や特徴を簡潔に述べ、面接官の興味を引くことに集中しましょう。
自己紹介の役割は、面接官にあなたという「本」を手に取ってもらうきっかけを作ること。
詳細な内容(自己PR)は、面接の本編で十分に語る機会があります。
まずは、面接官に「もっと知りたい」と思わせる、「目次」を提示することに注力しましょう。
基本の構成
自己紹介の時間は1分
自己紹介の基本的な長さは、1分程度です。
これは、初めて会う面接官があなたのことを想像して、理解する集中力を維持しつつ、あなたの印象を効果的に伝えるのに最適な時間です。
印象に残る自己紹介とは、話している内容が想像できる自己紹介のことです
長すぎる自己紹介は、面接官が混乱し、逆効果です。
時間配分のバリエーション
- 標準的な自己紹介:1分
- 詳細な自己紹介:3〜5分
重要なポイント
- 「基本の1分」を事前に準備しておくこと
- 面接によって求められる時間に柔軟に対応できるよう、各エピソードを詳しく説明できる準備をしておく
- 1分では要点のみ、5分では各エピソードを掘り下げて話せるようにしておく
1分の時間配分の目安
- 基本情報(名前、所属):10〜15秒
- 学生時代の経験:20〜30秒
- 志望動機:15〜20秒
面接官からの質問の際に
具体的な時間指定がある場合は、
その指示に従い、柔軟に対応することが大切です。
構成は3つのパートで考えよう
自己紹介は、以下の3つのパートで明確に組み立てることで、面接官に分かりやすく、印象的に自分を伝えることができます。
基本的な3つのパート
- 基本情報(名前、所属):10〜15秒
- 学生時代の経験:20〜30秒
- まとめ(志望動機など):15〜20秒
最初の10〜15秒で、あなたの基本情報をはっきりと伝えます。ここでは簡潔さが重要です。
自分がどんな人間かがわかるエピソードを準備する
あなたの学生生活での成長や学びのプロセスを具体的なエピソードを交えて説明します。
- ゼミや研究内容
- 力を入れてきた学修
- 特に印象に残っている活動
- ゼミでは、○○を研究しており、フィールドワークで△△を実施しました。……
- ○○を研究するゼミに所属しており、今、問題になっている△△について研究しています。……
- アルバイトは3年間○○をしています。お客様に喜んでもらえるように…
- 飲食店のアルバイトは、○○をモットーに接客しています。……
- 大学生になって4つのアルバイトを経験してきました。この経験から…
- 大学では○○のボランティアをしていました。…○○の力が身に付きました
- 趣味は読書です。特に○○をよく読みます。…
- 私は○○が大好きです。なのでよく××しています。…
- 小学校から○○を続けています。高校では××大会に向けて、練習に励んでいました。…
- 友達からは○○と言われています。日頃から××を意識しているからだと思います。…
- 私のモットーは○○です。なぜなら…
- ○○の経験から、××業界を志望しています。…
自己紹介で語るエピソードは、必ずしも特別なものである必要はありません。
重要なのは、あなたの経験や価値観が伝わる内容であることです。
- 日常的な経験でOK:
特別な受賞歴や、珍しい体験である必要はありません。 - 取り組み方に注目:
「どんな課題」に「どのように向き合ったか」が重要です。 - 考え方や価値観を示す:
あなたの判断基準や物事への姿勢が伝わるエピソードを選びましょう。 - 具体性を重視:
抽象的な美辞麗句よりも、具体的な行動や考え方を伝えましょう。
先ほども説明したように「目次」なので、
エピソードは1つでなく、2~3つくらいがいいと思います。
なので、1つのエピソードは10秒程度にまとめてみましょう。
まとめ:志望動機や将来のビジョン
まとめのパートは、
あなたの志望動機と将来のビジョンを伝える重要な機会です。
ここでは、以下のポイントを心がけましょう:
難しい言葉や、大げさな表現は不要です。
あなたが本当に感じていること、考えていることを自分の素直な言葉で話しましょう。
言葉選びよりも、あなたの熱意が伝わることが大切です。
自信を持って、前向きな姿勢で話しましょう。
万全の準備をしよう
自己紹介は、ほぼ間違いなく面接の冒頭で求められます。面接の途中で突然聞かれることはまずありません。
最初の質問だからこそ、十分な準備が必要不可欠です。
繰り返し練習することで自然さと自信が生まれます。鏡の前や友人と一緒に、何度も声に出して練習しましょう。
なぜ準備が大切か
- 第一印象の形成:
面接官があなたについて抱く最初の印象を決定づけます。 - 面接の流れを作る:
自己紹介でのパフォーマンスが、その後の面接全体の調子を左右します。 - 自信の源:
準備された自己紹介は、あなたに自信を与え、緊張を和らげます。

自己紹介で好印象を与えられれば、その後の質疑応答もスムーズに進みます。
これは、あなたの自信につながり、面接全体を通してより良いパフォーマンスを発揮する助けとなります。
自信を持って話せる自己紹介を準備することは、面接成功への第一歩です。
十分な時間をかけて、あなたらしさが伝わる自己紹介を作り上げましょう。
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