大手企業もいいけど、中小企業にもチャレンジしたい
どのように探せばいいですか?
大手就職サイトで検索すると、どうしても大企業が検索上位にあがってきます。
中小企業を探すには、少しのコツが必要なのです。
中小企業も探してみたいけど、実際にどう探せばいいのか悩む就活生は少なくありません。
この記事では、大学のキャリアセンターで15年にわたり、年間1000人近くの学生相談に携わってきた新卒専門キャリアカウンセラーが、効果的な中小企業の探し方をご紹介します。
大手就職サイトの活用法から、あまり知られていない探索ツールまで、お伝えします。これらの情報を参考に、あなたに最適な優良中小企業を見つけ出し、充実した就活を進めていただければ幸いです。
中小企業で働く魅力
皆さんは、大手企業から内定をもらったら、就職活動の「勝ち組」だと思っている人も多いと思います。しかし、すべての人が大手で働くことが幸せになると限りません。中小企業で輝く人もたくさんいます。まずは、中小企業の魅力についてご紹介します。
幅広い業務経験ができる
中小企業は従業員数が少ないため、部門や部署が細かく区切られていないことが特徴です。そのため、大手企業では細分化されている業務でも、一人が幅広く多様な業務に携わることができます。ビジネスの流れや仕組みを知るにはとても良い経験ができます。
- 営業職でも、企画、広報、マーケティング、経理など様々な部門の仕事ができる
- ビジネスの全体的な流れや仕組みを理解しやすい。
- 多角的な視点を持つジェネラリストとして成長できる
この経験は、将来的にマネジメント職を目指す上でも非常に有益です。
早期の責任ある立場につける
大企業の場合は、年功序列でポジションが回ってくるのに対し、中小企業は若いうちから、色々なポジションを経験でき、重要な仕事を任されることもあります。
- 若手社員でも重要なプロジェクトを任されることがある
- 早い段階でリーダーシップを発揮する機会がある
- 自身の成長スピードに合わせて責任ある立場に就ける
これにより、キャリアの早い段階から大きな達成感や成長を実感できます。
経営者との距離が近い
中小企業では、経営者、役員と同じフロアで仕事をすることも珍しくありません。日ごろから相談したり、話す機会も多く、経営感覚が身につきやすいです。日常的に経営者と対話する機会が多い
- 日常的に経営者と対話する機会が多い
- 経営の意思決定プロセスを間近で見られる
- 経営感覚や経営者の思考を学びやすい環境
この環境は、将来自分で起業を考えている方にとっても貴重な学びの場となります。
チャレンジしやすい環境
大企業ではいくつも階層がある縦割りの組織なので、アイデアを実現するために多くの時間がかかります。しかし、中小企業のようなフラットな組織であれば、意思決定が早いのも特徴です。
- 個人の意見やアイデアが通りやすい
- 新しい取り組みやプロジェクトを始めやすい
- 変化や改善のスピードが速い
- 自分の裁量で仕事を進められる範囲が広い
このような環境は、自己実現や創造性を重視する方に適しています。
大手就職サイトから探す
大手就職サイトで検索すると、大企業ばかりが上位に検索されると思います。就職サイトは、企業から掲載料をもらってサイトを運営しています。なので、掲載料をたくさん支払える大企業が、皆さんの目につきやすい、上位に検索されるように設定されています。
希望の検索条件で検索すると、大手企業ばかりで…
何ページも後ろまで見るまでに、疲れてしまって…
いつも自分に興味のない企業ばかりが検索され、検索することが疲れてしまいます。
だんだんと就活に対するやる気がなくなってしまうので、納得です。
大手就職サイトで、中小気企業を検索するのに一番簡単な方法は、「従業員数」を検索項目に追加することです。従業員数「300人~500」の企業は、安定性と成長性のバランスが取れていることが多く、若手の活躍の場も多いでしょう。
あとは自分の大事にしていることと、組み合わせて検索してみましょう。
この方法を使えば、大手企業の陰に隠れがちな優良中小企業を効率的に見つけることができます。自分の価値観や希望する働き方に合わせて検索条件を設定し、幅広い選択肢の中から理想の就職先を見つけてください。
大手企業のHPから「子会社」を探す
大手企業の名前は知っていても、その傘下にある子会社や関連会社についてはあまり知らないのではないでしょうか?実は、これらの企業群にも魅力的な就職先が数多く存在します。大手企業グループ内の子会社・関連会社に注目してみましょう。
大手企業には多くの子会社や関連会社があり、それぞれが異なる役割を担っています。
- 「大手企業メーカー」と「子会社販売会社」
- 「大手企業メーカー」と「子会社物流部門」
- 「大手企業総合商社」と「子会社の専門商社」
これらの企業は、親会社との密接な連携のもと、専門性の高い業務を行っていることが多いです。
おすすめのポイントは
- 福利厚生面では親会社と同水準という会社が多いことです。
- 大手企業グループの一員として安定性がありつつ、比較的小規模な組織ならではの成長機会も期待できます。
就職サイトで探す場合はフリー検索を利用すると良いです。
企業を探す方法は、大手就職サイトだけではありません。直接企業のホームページで探す方法もあります。
合同説明会などに参加して探す
中小企業はWEB上の情報が少ないために、自分に合う企業か?優良企業かどうか?を判断するには難しいです。そのため説明会などに積極的に参加してみましょう。
合同企業説明会に参加するメリットの一つに「未知の業界や企業を知る」があります。参加することで、今まで知らなかった業界や企業に出会うチャンスがあります。視野を広げる良い機会です
- 財務状況
- 社員の定着率
- 福利厚生制度
- 研修制度や成長機会
- 企業の理念や文化
なども判断基準になります。
企業の将来性を完全に予測することはできません。色々な企業を見比べていくことで、少しずつ分かってきます。
中小企業を集めたサイトを活用する
大手就職サイト以外に企業に出会えるサイトを紹介します。
グッドカンパニー大賞
公益社団法人中小企業研究センターが選定。全国の中堅・中小企業の中から、経済的、社会的に優れた企業16社
「はばたく中小企業・小規模事業者300社」
中小企業庁は優れた中小企業を選定し表彰する取り組みを行っています。
「日本中小企業大賞」
「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」が企画運営しています。
ものづくり日本大賞
大学のキャリアセンターを活用する
皆さんは自分の大学のキャリアセンターを利用したことがありますか?「怒られるのではないか」と不安に思い、足が遠のいている学生さんも少なくないようです。しかし、キャリアセンターは皆さんの強い味方です。上手に活用することで、就活の可能性が大きく広がります。
キャリアセンターは皆さんの就活成功を心から願っています。怖がらずに、ぜひ一度足を運んでみてください。きっと新たな発見や気づきがあるはずです。就活の強力な味方として、キャリアセンターを積極的に活用しましょう。
就活を始め時は大手企業ばかりに目がいくと思いますが、
中小企業にもいい企業はたくさんあります。
今までの探し方を変えるだけで、今まで出会えなかった企業にあえる機会が増えます。ぜひ、中小企業もさがしてみよう!
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