
自分の長所がわかりません。
自分に長所とかあるのかな・・・

どんな人にも長所はあるわ。
自分には当たり前すぎて、気づいてないだけ。
もっと自分の事を知ってみよう!
「自己PRを書こうとしたけど、特別な経験が思い浮かばない…」
「他の人と比べて、自分の長所がよくわからない…」
実は、自己PRに特別な経験は必要ありません!
あなたの長所は、「すごいこと」ではなく、ついついやってしまう行動パターンの中にあります。
本記事では、大学キャリアセンターで15年勤務したキャリアカウンセラーが
過去の経験を掘り下げて、自分の行動パターンから長所を見つける方法を紹介します。
「自分には特別なエピソードがない…」と悩んでいる人も、この記事を読めば、自信を持って自己PRが書けるようになりますよ!
自分の過去について深堀する
長所とは「誰にもできないすごいこと」ではありません。
それは、自分が無意識にとってしまう行動パターンのこと。
まずは、目標達成や困ったときに自分がどのように行動することが多いのかを探してみましょう!
経験を書き出すときは、
大きな出来事としてとらえるのでなく、
小さな経験単位で思い出して深堀していこう。
- アルバイト初日どんな気持ちだった?
- 仕事を覚えるために努力したことは?
- ミスした後はどうした?
- 辞めたいと思ったときはどうした?
- 楽しいと感じるときはどんな時?
- やりがいを感じたときはどんな時?
- 一番つらかったときはどんな時?
- 褒められたときはどんな時?
- 困ったお客さんを接客した時は?
- バイト仲間と一緒に取り組んだことは?
- 効率的に進めるために取り組んだことは?
- 売上UPのためにしていることは?
- 後輩に指導するときはどう伝えてる?
- バイト同士が仲良くなるためにしていることは?
- 成長できたと感じたときは?
など
「こんなこと…?」と思うような些細な経験こそが、自分らしさのヒントになります。
特別な出来事ではなく、日常の行動の中にあなたの個性があるのです。
具体的な行動を書き出す
先ほどの小さな経験について質問に答えてみてください。
答えられない質問や、
経験してない質問をとばしてもいいです。
きれいな文章になってなくても箇条書きでもOK。
書き出す項目に沿って整理してみよう
- いつ
- どんな時
- どれくらい
- どうした
- なぜした
- 結果、その後
例:「アルバイト初日どんな気持ち」と特徴
例えば、カフェのアルバイトをしていた人のなら
「アルバイト初日どんな気持ち」はこんな感じかもしれません。
「カフェのアルバイト初日」の経験の深堀り
4月1日、私は地元のカフェでアルバイトを始めました。
この日は初出勤で、緊張と期待が入り混じる中、朝10時にお店に到着しました。
どんな時
初出勤の日は、開店準備が終わった直後で、店内は静かでした。先輩スタッフが忙しく準備を進める中、私はまず挨拶をするところからスタートしました。
どれくらい
約6時間の勤務でした。午前中は主に研修を受け、午後から実際の業務に少しずつ参加しました。
どうした
最初に取り組んだのは「挨拶」と「接客用語」の練習です。「いらっしゃいませ」「お待たせしました」などの基本的なフレーズを何度も繰り返し練習しました。その後、配膳やテーブルバッシング(片付け)を手伝いながら、お客様との簡単なコミュニケーションも経験しました。
なぜした
これらの業務は、お客様に気持ちよく過ごしていただくための基本的なスキルであり、飲食店では欠かせないものだからです。また、先輩スタッフから「まずは基本を覚えることが大切」とアドバイスを受けたため、一つ一つ丁寧に取り組みました。
結果、その後
初日は緊張しながらも無事に終えることができました。帰宅後、教わったことをメモ帳で復習し、翌日以降の業務に備えました。その後も少しずつ業務に慣れ、自信を持って仕事ができるようになりました。初日の経験が基礎となり、今ではお客様から感謝される場面も増えています。
この体験を通じて、「初めてでも丁寧さと積極性があれば乗り越えられる」と感じました。
この行動からわかることは、
- 責任感:初日の業務を丁寧に取り組み、教わった内容を復習する姿勢から、仕事に対する責任感が感じられます。
- チャレンジ:初めてことでも、自分の能力を高めながら前進できる。
- 積極性:緊張しながらも挨拶や接客用語の練習に積極的に取り組んだことは、主体的な行動力の表れです。
- 真面目さ:業務を一つずつ丁寧に覚える。
例:「バイト仲間と一緒に取り組んだ経験」と特徴
では、次の例は「バイト仲間と一緒に取り組んだ経験」について深堀。
「バイト仲間と一緒に取り組んだ経験」の深堀り
アルバイトしているカフェでクリスマスのイベントが開催された。この日は通常よりも多くのお客様が来店することが予想され、スタッフ全員で協力して準備を進めました。
どんな時
イベント開始前の朝、開店準備が忙しい時間帯でした。キッチンでは料理の仕込みが進められ、ホールではテーブルセッティングや装飾が行われていました。
どれくらい
約8時間の勤務で、午前中は準備、午後は接客と後片付けに集中しました。
どうした
私はホールスタッフとして、仲間と役割を分担しながら動きました。具体的には以下を担当しました:
午前中は、イベントでお客さんがスムーズに動けるようにシミュレーションを何度もしました。
- テーブル配置の調整と装飾品の設置。
- イベント用メニューの配布とわかりやすい説明をみんなに伝えました。
- 混雑時にはドリンク提供や配膳を迅速に行い、スムーズなサービスを心掛けました。
さらに、仲間との連携を強化するため、忙しい時間帯には進捗状況を共有し合いながら、お互いに助け合いました。例えば、ドリンク提供が遅れている際にはキッチンスタッフに状況を伝えたり、空いた時間に新人スタッフのサポートも行いました。
なぜした
イベント成功のためにはチーム全員で協力することが不可欠でした。また、お客様に快適な時間を提供するため、自分ができる限りのサポートをするべきだと考えたからです。
結果、その後、この経験から得たこと
イベントは大成功で、多くのお客様から「楽しい時間を過ごせた」と感謝の言葉をいただきました。店長からも「チームワークが素晴らしかった」と評価されました。この経験を通じて以下のことを学びました:
- チームワークの重要性:仲間との連携が業務効率を大きく向上させること。
- 臨機応変な対応力:状況に応じて役割を柔軟に変更しながら動くスキル。
- 責任感とリーダーシップ:新人スタッフへのサポートや進捗管理を通じて、自分がチーム全体に貢献できること。
この経験は今後の仕事や人間関係にも活かせる貴重なものとなりました。
- チームワーク
自分がやるべきことを理解し、役割を果たした。 - 柔軟性
繁忙期や急なシフト変更に応じて、柔軟に対応する能力が養われました。状況に応じた適切な対応が求められる環境で、臨機応変な対応力が発揮されました。 - 状況判断・優先順位をつける力
忙しい時に、ドリンク提供や配膳など、複数の業務を同時に進める場合、優先順位をつけることができる。
「行動パターン」を書き出す
この小さな経験から、行動を書き出し、並べてみると、
自分がどんな行動をするタイプかわかってくる。
目標や課題、トラブルを同じような方法で乗り越えてきたはず。
- 計画的に取り組む
- とりあえずやってみる
- こつこつ取り組む
- トライ&エラーを繰り返す
- 現状を分析する
- 周りを巻き込む
- 粘り強く繰り返す
- 継続できる
- 相手に寄り添う
- 先回り(予測)して考える
など
色々な場面の出来事を書き出してみて、
自分がよくする行動はどんな行動だったでしょうか?
人はひとつの長所だけで生きていません。
目標や課題に応じて、
いつくかの長所を複合的に発揮しています。
例えば、「計画的」と「相手に寄り添う」の
2つを発揮した経験もあるでしょう。
その場合は、2つとも書き出しておきましょう。
アルバイトだけでなく、
ボランティアや部活・サークル、ゼミ活動など
そのほか、所属している場所ごとにそれぞれ整理してみよう。
時間がかかる作業です。でもこれが自己分析。
ひとつひとつ丁寧に経験を深堀していきましょう。
行動パターンを並べる
書き出した経験から、
発揮された「行動パターン」をたくさん並べてみましょう。
目標や課題、問題があった時は、
こうやって乗り越えてきたな~とわかると思います。
よく発揮されているものが、1番の長所。
その次に多く発揮されているのが、
2番の長所です。
3番目くらいまで準備しておくといいでしょう。
特別な能力でなく、日ごろから発揮する能力

長所は過去の経験を丁寧に思い出すことで
見えてきます。
長所は誰にもできない「すごい事」じゃない。
周りと比較することでもない。
あなたが、ついついやってしまう「行動パターン」でいいのよ。
自信をもって伝えてください。
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